HOMENo.3

その場で考えさせない

no2

解説

 授業の中で話し合いをさせることを考える場合、話し合う内容についての配慮は授業を計画する際の重要なポイントである。やり取りしやすい量や観点を考慮することも重要であるが、その内容をいつ、どのくらいの時間を使って考えさせるのかという点が最も重要である。
 授業の中で課題を提示し、話し合う内容を考えさせた場合、少ない時間で情報不足のまま内容を作るようになってしまうので、言葉が不十分で似たような考えが出てきてしまい、考えを交流すること自体が難しくなってしまう。
 課題にじっくりと向き合い、自分のペースで考えを生み出すことを求めるには、話し合う内容を予め授業の準備として位置づけて、授業に持ち込ませることが効果的である。 話し合いや発表など表現系の言語活動を組織する場合、「自分の考え持たせる」ことも重要であるが、「聞き合い」易い場を作り出すことも大切である。 
 

 

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